朝焼け






視界に、明るい光が差し込んでくる。
もう、朝やったっけ…?






















何…何やって……?


その声は…ばーちゃん……?
















目を開けば、大きな窓からは朝焼けの朱い光。
普段とは違うその部屋には、見知ってる友人らがごろごろ寝てて…


ココは、奈良の吉野。

学校行事で、宿泊に来てた…ハズやった。











…望美ちゃんたちを…将臣を、譲を……』


アイツらが、何やっちゅーねん。
ばーちゃん…何のために、オレの夢に出てきたんや…?

頭痛がする。
何となく、寝覚めが良くないらしい。

まだ起床時刻までしばらくあるし…ちょっとぶらついてくるかな。



確かココの庭は観賞用にも出来てたハズ…そう思って、オレは部屋から抜け出した。








「うわ…さっぶ……」